誓

守りたい

守れない


この想いを
その命を
あの輝きを


どの絶望を切り裂けば
ここに光が射すのだろう

守りたいのに

守れない

悲しみを吹き飛ばすには
何をしたらいいのだろう




僕の言葉は弱すぎていつも君の辛さを拭えない
僕はそれが怖くて言葉を探す


言葉で足らぬなら

僕の魂を懸けてでも

丸く赤く

　真っ赤なその実を誰が為に託そうか
　　


　夢の中で囀る小鳥か
　
　昔別れた小さなあの子か


　
　冬を越すあの小鳥の貯えに
　
　小さなあの子の質素な髪飾りに



　彼等が此処を通ったら
　どうか渡してくださいな

　これから長い冬が来て
　彼等が困らぬよう

　　

枯れ草と花

　
　　雪が降っても
　　君はまだまだ頑張るんだね




　　疲れたら休んだらいい
　
　　そしたら春にまた逢おう

しあわせのひとしずく

花嫁のブーケからこぼれおちた一輪を貰う 

大きな幸せからこぼれおちるあたり
まるで僕のようだ

しあわせのお手伝い終了

余興も無事に終了
人の結婚式は楽しいです
自分はしようとは思わないけども

プロフィールと二次会の案内カード好評と言ってもらって安堵

お役目ご苦労と自分に言う
三次会まで呑んだ

呑み過ぎ

窓辺の幻想

結婚式におよばれ

スプレーで固められた頭が痒くて仕方ない
早く来すぎで暇つぶし中

木枯らしに吹かれて

肌を刺す風が痛すぎて


あなたを想うあまりに僕は迷走している 

存在

君のために僕は居る

それだけだ




それだけでいいだろう？

雪空心象

雪の上に黒い縁取りで描かれた
僕みたいに尖ったハート




歪なところが僕の様だね　と

口元だけで微笑んだ



歪だけどはっきりと
君を思う僕の様で



この心は君のもの

降り続く雪に隠されてゆく前に
見つけて


どうか

君がくれたマフラーの影

降り頻る雪の中に立ち竦む僕の背中に伸びてゆく羽