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夕闇の虹
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君の音が消えてゆくとき
僕はただ傍で立ち尽くしていた

弱く儚く消えてゆく音と
力無く繰り返される呼吸と
近くにある闇と彼方にある光を見据えるような眼差しの間で

僕はただ音も無く
心の中に涙を流しながら
渇ききった瞳を見開いて
君の最期の温もりにすら触れられぬまま
天を仰ぎ
やがて君を迎えに来る安らぎが
永劫なれと呟いた


ああ

永遠が君を迎えに来る


別れの言葉は君の音に掻き消される
だから僕は仰ぎ祈る

君よ無音の永遠となれ
君の愛した人達に紡がれる記憶よ永劫なれ


僕は君が遺した無音を抱きしめて生きてゆく
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  • 無題
凍心 2007/10/24(Wed)23:56:41 編集

風土さん>

君の無音を僕が抱き続けたら
僕の音が消える時
傍にいる誰かが僕達の無音を抱いて永遠を続けてくれるだろう

だからきっと僕達は永遠になれる

永遠を響かせよう
永遠に響かせよう


おふくさん>
宮沢賢治の「永訣の朝」ですね。
いろんな人の生と死の狭間にいるとよくその詩を思い出します。
私が追悼の思いで詩や短歌を書くときはどうしてもそこから影響を受けてしまっているみたいです。


コメント有り難うございました。
  • つらいね。
おふく 2007/10/23(Tue)20:20:26 編集
宮沢賢治の詩を思い出しました。あの、妹の最後を看取る詩。
人間の力ではどうしようもない局面に立たされるとき、言葉~詩は研ぎ澄まされるのだなあと思いました~~。
  • 無題
風土 URL 2007/10/22(Mon)01:23:32 編集
有限であることから生まれるもの
それは慈しむ心 ほんの少しの優しさ

抱きしめた無音は
無音であるからこそ
永遠に響き続ける
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凍心  (Touko)
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非公開
職業:
色々やってる自由人
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ゲームとか本とか散歩とか言葉紡ぎ
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深くも考えてたり考えてなかったり
駄目人間ッぷりは年々悪化中

詩もどきを書いていたり
ふらふらお茶してたり
人の生死を見つめていたり
ゲームばっかりしてたり
朝焼け写真を撮ってたり

多分そんなヤツです
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