夕闇の虹 |-`).。ｏO(詩)

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夕闇の虹

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2024/04/29 (Mon)

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開眼

2007/03/08 (Thu) |-`).。ｏO(詩)

がむしゃらに走り続けたらいつかは答えが出るだなんて
そんな甘いこと考え付きもしないよ

走り続けて答えなんか出てこなかった

そこに答えなんか無かった

歩んでゆく道を変えてみたら何か違う景色が見られるなんて
そんな戯言思い付きもしないよ

道を変えても何も変わらなかった

そこに景色なんて無かった

それはまるで絶望だねって君は楽しげに笑ったさ
何も望みもしないで何かが変わる訳が無いじゃないかって

それはまるで理想だねって僕は悲しげに笑ったさ
何かを望めるほど僕は何かを求めては居なかったから

じゃあどうしたらいい

簡単さ
眼を開いて世界を視なよ

そしてそこに在るすべてのものを望むんだ

それはまるで希望じゃないかって僕は嘲り笑ったさ
全てを望めるほど僕は世界が見えていないからって

それこそ実に希望じゃないかって君は静かに笑ったさ
全てを望めたら本当に必要な幸せが望めるから

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蒼空

2007/03/07 (Wed) |-`).。ｏO(詩)

遠く遠く遙か地上に
小さな小さな家があって
小さな小さな家には
これまた小さな窓がある

その小さな小さな家の
これまた小さな窓からは
時々誰かの腕が時々覗いて

ゆっくりと
でももがく様に

何もない空をかきまわしている

そしてまたゆっくりと
窓の中に項垂れる様に消えてゆくのだ

僕は空から時々白い家を見ては
なんだか哀しい気持ちになって
その腕の主に届くように
高く一声鳴いて

そして
また空の蒼の高みに上ってゆくのだ

2005年8月4日

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返答

2007/03/07 (Wed) |-`).。ｏO(詩)

君を求めようと思えばいくらでも追いかけることはできるけれど

君の心を手に入れるにはそれじゃ駄目なんだと知ってる

その答えだけじゃ君は満足しない？

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喪失

2007/03/07 (Wed) |-`).。ｏO(詩)

失ってしまいそう

このまま

私を

描き続けた理想はどこまでも辿り着くどころか私から離れていくというの

巡る無限に奪われてしまいそうで

どうしようもなく怖いのに

失ってしまいそう

このまま

私を

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嘘を吐くのは誰が為

2007/03/06 (Tue) |-`).。ｏO(詩)

いつまでもいつまでも

消えない瞼の裏
瞳の奥底に焼きついた

最後の笑顔

記憶の底の底のずっと底
澱の様に沈めた記憶の中に
そっと埋め込んだ筈なのに

もう慣れたなんて　嘘

いつでもすぐに
君の全てなんか思い出せる

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無音

2007/03/06 (Tue) |-`).。ｏO(詩)

音がする

君の音

君が生きる音

君に近づけば

君の血が流れる音がして

僕は何だかそれがとても悲しくて

音もなく

泣いたんだ

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紙風船

2007/03/05 (Mon) |-`).。ｏO(詩)

君が息を吹き込むと
ぱん　と音を立てて膨らんだ

僕の心にも息吹き込んで
ぱん　と僕の心は破裂した

遠い夜に
遠い空の下

紙風船たたんで
君は消えてった

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雨

2007/03/04 (Sun) |-`).。ｏO(詩)

気がつけば
青い空を覆う哀しき闇色

空を仰げば
頬に降りかかる灰色の雨

全ての色が
ゆっくりと静かに霞んで

その笑顔が
涙深く深く哀しみに沈む

あなたが見た夢の先の先が色褪せていつかゆっくり消えていって

あなたは歌う
見えなくなった闇色の夢

聴こえない歌
夢と一緒に消えてった声

あなたの頭の上からずとずっと全てを奪う灰色の雨が降り注ぐ

あなたが気がつくまで
その罪に気がつくまで

2005年9月2日

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あたし

2007/03/04 (Sun) |-`).。ｏO(詩)

あたしはあたし

他の何者でもなくて

あたしはあたし

誰かに憬れて
誰にもなれなくて

あたし　は　あたし

あたしはこのまま
ずーっとこのまま

何も変わらないまま

あたしはあたし

そのままで生きていくしかないんだって

あたしは

あたしでしか生きていけないんだって

誰かが

そう決めたんだって

2004,5,17

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表裏

2007/03/03 (Sat) |-`).。ｏO(詩)

夕空低く
押しつぶす朱を
戸惑いながら飛ぶ鳥哀し
消えてゆく蒼は
暗闇淡く

風は清く
吹き流して香り
躊躇いながら光る月寂し
嘲笑っては嘆く
人は汚れ

此の世に果てはないのだと何者でもない何かが嘯けば

此の世に限りはあるのだと誰とはわからぬ誰かが叫ぶ

心は遥か
忘却の地平を見て
発狂を免れた沈む陽は刹那
記憶の断片を棄て
魂は彼方

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